2015年02月19日
海兵隊ボディアーマーについて その2
前回記載し忘れていましたが、スパルタン1から海兵隊はこれまでIBA(OTV)の調達で関わってきたポイントブランク社に代わり、
TAG社との関わりを深めていきます。そのTAGがデザインしたのがスパルタン1、スパルタン2、そしてMTVです。
今回はその前回触れたスパルタン1ボディアーマーの後継
スパルタン2(SPARTAN Ⅱ)ボディアーマーです。

スパルタン1にカマーバンドが追加されたもので、ソフトアーマーはポイントブランク社のOTVのものを使用、
スパルタン1と同様にヨーク・カラー及びグロインもOTVのものを装着使用可能。
他にもフロントパネルのカマーバンド固定フラップ裏側にカンガルーポーチを備えている等、
全体的にMTVに大分近づいた印象のデザインで、原型になったと推測できます。
初期のカマーバンドにはクイックリリース機能は無いが後の改良型のカマーバンドではクイックリリース機能が付与されています。
この後にスパルタン3(?)があり、MTVと同様に胸元のMOLLEウェビングが”レンガ状”に互い違いの配置に改良されたものがあります。
恐らく納入前の試作か試験的に運用されたものではないかと思われます。
そしてスパルタン2をSPEAR防弾素材専用に改修したものが
このMarine Combat Assault Vest、MCAVです。

こちらは一般では基本見かけなく、フォースリーコン等特殊な方々の装備として度々ミリフォトに登場しています。

TAGとイーグルインダストリーが共同で改修を行い、防弾素材を変更。
防弾素材変更に合わせた改修に伴い、首と腕回りの形状が見直され、可動範囲が向上しているのも特徴。
ヨーク・カラーはスパルタンと同様にOTVのものを使用可能ですが、グロインは取り付けのストラップが無いため使用不可となっています。
スパルタンの改修モデルなので最初からクイックリリース機能付きのカマーバンドが付属。
駆け足でまとめましたが今回もお付き合いいただきありがとうございます。
TAG社との関わりを深めていきます。そのTAGがデザインしたのがスパルタン1、スパルタン2、そしてMTVです。
今回はその前回触れたスパルタン1ボディアーマーの後継
スパルタン2(SPARTAN Ⅱ)ボディアーマーです。

スパルタン1にカマーバンドが追加されたもので、ソフトアーマーはポイントブランク社のOTVのものを使用、
スパルタン1と同様にヨーク・カラー及びグロインもOTVのものを装着使用可能。
他にもフロントパネルのカマーバンド固定フラップ裏側にカンガルーポーチを備えている等、
全体的にMTVに大分近づいた印象のデザインで、原型になったと推測できます。
初期のカマーバンドにはクイックリリース機能は無いが後の改良型のカマーバンドではクイックリリース機能が付与されています。
この後にスパルタン3(?)があり、MTVと同様に胸元のMOLLEウェビングが”レンガ状”に互い違いの配置に改良されたものがあります。
恐らく納入前の試作か試験的に運用されたものではないかと思われます。
そしてスパルタン2をSPEAR防弾素材専用に改修したものが
このMarine Combat Assault Vest、MCAVです。

こちらは一般では基本見かけなく、フォースリーコン等特殊な方々の装備として度々ミリフォトに登場しています。

TAGとイーグルインダストリーが共同で改修を行い、防弾素材を変更。
防弾素材変更に合わせた改修に伴い、首と腕回りの形状が見直され、可動範囲が向上しているのも特徴。
ヨーク・カラーはスパルタンと同様にOTVのものを使用可能ですが、グロインは取り付けのストラップが無いため使用不可となっています。
スパルタンの改修モデルなので最初からクイックリリース機能付きのカマーバンドが付属。
駆け足でまとめましたが今回もお付き合いいただきありがとうございます。
2015年02月15日
海兵隊ボディアーマーについて その1
現代海兵隊のボディアーマーに関しての考察のまとめ。
多少の誤りもあるかと思いますので「っぽい」、「らしいよ」の参考程度に。
ざっくりと米軍のボディアーマーの歴史のおさらい。
ベトナム戦争時には陸軍と海兵隊とでは別々の防護装備を採用していましたが1980年代にPASGT装備が採用され、
一応の全軍共通配備装備になりました。そのPASGT装備も完璧なものとは言えず、その後1990年代に入ると
PASGTベストを発展改良したIBA(インターセプターボディアーマー)がPASGTベストの後継として採用されイラク戦争で使用されました。
その後、イラク戦争で新たに出た問題や欠点を解決しようと陸軍・海兵隊は独自にボディアーマーの開発をしていきます。
2005~2007年頃のごく一時期見られたIBAを改良発展させた海兵隊独自のボディアーマーに
スパルタン1ボディアーマーがあります。

IBAのようにフロントとリアの2枚のパネルからなっており、カマーバンドはまだなく、
IBA用のサイドSAPIプレートキャリアを取り付けている画像も見かけられます。
フロントパネル胸元のMOLLEウェビングの配置やSAPIプレート挿入ポケットの形状は
MTVのそれにとてもよく似ており、この辺がMTVのベースになったとも考えられます。
海兵隊全軍への配備ではなくIBAに混ざり着用が確認できている程度なので部隊単位での運用テストや試験配備なのかも知れません。
そしてこの後このスパルタン1ボディアーマーをベースに改良したスパルタン2、MCAVへと発展していきます。
今回はこの辺で。
多少の誤りもあるかと思いますので「っぽい」、「らしいよ」の参考程度に。
ざっくりと米軍のボディアーマーの歴史のおさらい。
ベトナム戦争時には陸軍と海兵隊とでは別々の防護装備を採用していましたが1980年代にPASGT装備が採用され、
一応の全軍共通配備装備になりました。そのPASGT装備も完璧なものとは言えず、その後1990年代に入ると
PASGTベストを発展改良したIBA(インターセプターボディアーマー)がPASGTベストの後継として採用されイラク戦争で使用されました。
その後、イラク戦争で新たに出た問題や欠点を解決しようと陸軍・海兵隊は独自にボディアーマーの開発をしていきます。
2005~2007年頃のごく一時期見られたIBAを改良発展させた海兵隊独自のボディアーマーに
スパルタン1ボディアーマーがあります。

IBAのようにフロントとリアの2枚のパネルからなっており、カマーバンドはまだなく、
IBA用のサイドSAPIプレートキャリアを取り付けている画像も見かけられます。
フロントパネル胸元のMOLLEウェビングの配置やSAPIプレート挿入ポケットの形状は
MTVのそれにとてもよく似ており、この辺がMTVのベースになったとも考えられます。
海兵隊全軍への配備ではなくIBAに混ざり着用が確認できている程度なので部隊単位での運用テストや試験配備なのかも知れません。
そしてこの後このスパルタン1ボディアーマーをベースに改良したスパルタン2、MCAVへと発展していきます。
今回はこの辺で。
2015年02月15日
海兵隊フェイスガード
アメリカ海兵隊のシムニッショントレーニング時に着用しているフェイスマスクについて。

アメリカではサバイバルゲーム(ウォーゲーム)と同程度にポピュラーなペイントボール用のものではないか?と考察されていましたが、
画像向かって右側の海兵隊員が着用している方のものですが、恐らくほぼこれだろうという特定ができたのでまとめておきます。


【Simunition® FX9000 FaceMask】
という製品で、どうやらペイントボール用品の流用ではなく、シムニッションシミュレーターキットの専用のものとして納入されているようです。
海兵隊だけでなく、米軍全般及び民間のタクティカルトレーニングでも使用が確認されています。

アメリカではサバイバルゲーム(ウォーゲーム)と同程度にポピュラーなペイントボール用のものではないか?と考察されていましたが、
画像向かって右側の海兵隊員が着用している方のものですが、恐らくほぼこれだろうという特定ができたのでまとめておきます。


【Simunition® FX9000 FaceMask】
という製品で、どうやらペイントボール用品の流用ではなく、シムニッションシミュレーターキットの専用のものとして納入されているようです。
海兵隊だけでなく、米軍全般及び民間のタクティカルトレーニングでも使用が確認されています。